<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<feed xml:lang="ja" xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xmlns:thr="http://purl.org/syndication/thread/1.0">
  <title type="text">誰かの見る夢の話</title>
  <subtitle type="html">何処の島にいる&amp;quot;ホルス&amp;quot;という名の青年の夢の記憶。</subtitle>
  <link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://horus512.blog.shinobi.jp/atom"/>
  <link rel="alternate" type="text/html" href="http://horus512.blog.shinobi.jp/"/>
  <updated>2007-06-21T18:30:34+09:00</updated>
  <author><name>ホルス</name></author>
  <generator uri="//www.ninja.co.jp/blog/" version="0.9">忍者ブログ</generator>
  <atom10:link xmlns:atom10="http://www.w3.org/2005/Atom" rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com/" />
  <entry>
    <id>horus512.blog.shinobi.jp://entry/33</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://horus512.blog.shinobi.jp/%E5%BE%8C%E6%97%A5%E8%AB%87/%EF%BC%91%E3%81%A4%E3%81%AE%E5%B8%8C%E6%9C%9B" />
    <published>2007-10-24T02:32:41+09:00</published> 
    <updated>2007-10-24T02:32:41+09:00</updated> 
    <category term="後日談" label="後日談" />
    <title>１つの希望</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[僕の両親は只人ではない。<br />
カルマートに昔あった竜の国を護っていた竜の魂を宿した「竜人」だ。<br />
<br />
その為、父さんの根城である屋敷にはたくさんの本が所蔵されている。<br />
今はない国の本、遠い国の本、失われた魔法の本。人以外の種族が記した本…。<br />
色んな知識を得るにはもってこいの環境が、僕には与えられていた。<br />
<br />
<br />
赤子の時に見たあの夢。<br />
<br />
紅い島で短い間一緒に居た人達。　何よりも誰よりも大切な人…。<br />
忘れた事はない。忘れられない。理由等わからないけれど、あの人は<br />
僕だけの人。僕だけのパートナー。<br />
小さくて、寂しがりやで、泣き虫で…けれど芯の強い可愛い人。<br />
<br />
<br />
僕の夢の話を聞いて、一番驚いていたのはカレン姉さんだった。<br />
<br />
「・・・その島って、私が行っていた島と同じ法則じゃない。<br />
　怪物も…同じだわ。」<br />
<br />
僕が生まれた頃に姉さんが冒険していた島と、あの紅い島はとても<br />
良く似ていたのだ。生息するモンスター、夢の中で得た僕の技能も全く<br />
同じなのだと姉さんは言っていた。<br />
<br />
「ああ　そういえば、島の冒険者の中にも「紅い島」の夢を見て<br />
　いたって人・・・何人かいたっけなぁ。<br />
　あ　セレナさんがそんな事を言ってたような気がする…。」<br />
<br />
その島はきっと　あの紅い島に近い場所にあるのだろう。<br />
一度行ってみたい…　行けば何かが掴めるかもしれない。そして<br />
あの人を見つけられるかもしれない。<br />
<br />
<br />
僕の話はペレやテラ、両親も冗談半分で聞いていて真剣に聞いては<br />
くれない。赤子の時の夢の話だから。あり得ぬ世界の話だから。<br />
<br />
ただカレン姉さんだけは真剣に聞いてくれた。<br />
<br />
「あの島はとても不思議な所だったから。<br />
　島に集まる人達も随分変わっていたのよ。異世界と呼ばれる時間軸や<br />
　存在する次元の違う所からも人が集まっていたもの。<br />
<br />
　シオンが見た場所も本当にあったんじゃない？」<br />
<br />
笑いながら姉さんは一緒に書庫での資料探しに付き合ってくれた。<br />
<br />
<br />
「それに・・・大切な人なんでしょう？　そのキズナって子。<br />
　例え夢でも、そうやって巡り会えたのなら縁はあると思うの。<br />
<br />
　頑張りなさい。　今度その子を見つけた時は…<br />
　その手を離さないようにね。」<br />
<br />
<br />
僕と同じ半竜人。<br />
姉さんも"パートナー"については色々と苦労があったんだろう。<br />
そのせいなのか、家に帰ってきた時はいつも僕の相談にのってくれた。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
13になった時、僕はグインズギルドに登録をして冒険者となった。<br />
まだカルマートの外へ出るのは早いだろうけど、いつか冒険者として１人立ち<br />
出来たなら・・・あの島へと。必ず。<br />
<br />
<br />
あの約束を果たす為に。<br />
<br />
<br />
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
ギルドに入った日の夜、夢を見た。<br />
<br />
何も無い闇の中に、ちょこんと１人の老人が座っている。<br />
<br />
「・・・お前も諦めが悪いと言うか一本気と言うか…。<br />
　困った奴じゃな。」<br />
<br />
苦笑いをしながら僕を見ていた。<br />
誰だろう？　見た事のない人。不思議そうな顔をして老人を見ていると<br />
<br />
「ああ　前の記憶はスッキリと消えとるんじゃったな。<br />
　え〜　今の名はホルスだったか？」<br />
<br />
「・・・半分当たり。僕はシオン・ホルス・クサナギだよ。<br />
　その名で呼ばれていたのは、あの夢の中でだけ・・・<br />
<br />
　って！　爺さん　何か知っているのか？」<br />
<br />
紅い島で呼ばれていた名を言われてビックリする。<br />
<br />
「……まぁな。お前があの島にいた事、あの島である娘と巡り会った事も<br />
　知っておる。」<br />
<br />
その言葉を聞いて、僕はいても立ってもいられなくなって爺さんに<br />
詰め寄って尋ねた。<br />
<br />
「キズナは…キズナは生きているの？　ね　無事でいるの？！」<br />
<br />
僕を見て半分困った顔をして爺さんは髭を撫でながら呟いた。<br />
<br />
「やれやれ、夢の事は前世と関係がない故に…覚えておったか。<br />
　赤子の夢だと思うておったが・・・<br />
　それ程までに…お前とあの娘の絆はとても深いのじゃな。」<br />
<br />
頭をかしげ、１つ息を吐いてから爺さんは言葉を続けた。<br />
<br />
「お前の覚悟はあの島で見せてもらった。<br />
　本来、こういう事を教えるのはイカン事だが、まぁあの娘はわしの愛弟子<br />
　でもあるし・・・特別サービスじゃ。<br />
<br />
　あの娘は生きておる。<br />
　流転した先で犯した罪を償う為に、在るべき世界では眠り続けている。<br />
<br />
　だが　あの娘は夢を渡る事を覚えた。　あの島でお前と出会った事で<br />
　お前を探し求めて夢を渡り歩いておるのだ。」<br />
<br />
キズナが生きている！　それだけでも僕は嬉しくて…。<br />
　<br />
「夢を渡る力がお前にも多少はあるようじゃ。<br />
　たくさん折り重なり存在する夢の世界で、あの娘と出会う確率は低い・・・<br />
　それでも…」<br />
<br />
「それでも出会えるなら、僕は探す。キズナを探してみせる！」<br />
<br />
爺さんに一礼して　僕は走り出した。　現実で出会えなくても・・・<br />
夢でも構わない。<br />
<br />
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
<br />
<br />
必ず　僕は貴女を捜し出して…許される限り貴女の側にいよう。<br />
<br />
<br />
それが約束。<br />
僕がキズナとあの島で最後にした<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
２人だけの約束。<br />
<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>ホルス</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>horus512.blog.shinobi.jp://entry/32</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://horus512.blog.shinobi.jp/%E5%BE%8C%E6%97%A5%E8%AB%87/%E5%A4%B1%E3%81%A3%E3%81%9F%E8%A8%98%E6%86%B6%E3%83%BB%E6%AE%8B%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E8%A8%98%E6%86%B6" />
    <published>2007-10-22T15:12:18+09:00</published> 
    <updated>2007-10-22T15:12:18+09:00</updated> 
    <category term="後日談" label="後日談" />
    <title>失った記憶・残された記憶</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[赤子は火のついたように泣いていた。<br />
何かを求めるかのように、何かを後悔するかのように、<br />
何かを悲しむかのように・・・。<br />
<br />
宥めても、何をしても赤子は決して泣き止まなかった。<br />
<br />
「あ〜っ！　もう！　何なんだよ！」<br />
<br />
赤子を抱いている男は困惑しきっていた。<br />
何しろ原因が思いつかない。ミルクも飲ませた、おしめも替えたばかり、<br />
それまでは大人しくしていた赤子の変貌ぶりに、心底困り果てていたのだ。<br />
<br />
「何か　病気にでもなっちまったのか？<br />
　だと　したらちょっと厄介だ。人としての病なのか竜としての病なのか…」<br />
<br />
「見た所　病に蝕まれている訳では無さそうじゃが…<br />
　こう　何か違う部分でのナニかというか・・・」<br />
<br />
男と共生しているモノも困惑した様子で男に語りかけている。<br />
<br />
<br />
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊<br />
<br />
何もない闇の中で、ホルスは泣き叫んでいた。<br />
<br />
最後のキズナの言葉を聞く事の出来なかった自分が情けなくて。<br />
もう２度と会えぬキズナを想って。<br />
<br />
島では平静を装ってはいたものの「喪失」への恐怖に耐えきれず・・・。<br />
　<br />
<br />
「世話の焼ける奴じゃのぅ。<br />
　もう少しお前さんはしっかりしとると思っとったが・・・」<br />
<br />
闇の中から白いひげを蓄えた老人が現れて、ホルスを見つめている。<br />
半ば呆れた顔をしてホルスの前に歩み寄り、ホルスに語りかけた。<br />
<br />
「まぁ　お前さんとあの娘の縁は随分と深く結ばれとるのはよう分かった。<br />
　それ程までに互いが互いを好いとる気持ちもな。<br />
<br />
　じゃが…<br />
　前の…前世の記憶を持つ事は許されんのじゃよ。<br />
　悪いが、お前さんからその記憶を消させてもらうぞ。」<br />
<br />
「嫌だ！　忘れたくない！　もう失うのは嫌だ！」<br />
<br />
<br />
アルシンハから逃げようとホルスは走り出した。<br />
アルシンハは杖をかざして口の中で何やら呪文を唱え、それと同時に杖から蔓が<br />
放たれる。蔦はホルスの足に絡み付いてホルスの動きを封じた。<br />
その場に倒れてしまったホルスは、子供のように泣きじゃくりずっと呟き続けて<br />
いる。<br />
<br />
「お願いだから…もうこれ以上奪わないでくれ。<br />
　あの人にもう２度と会えないのに…せめて思い出だけでも…」<br />
<br />
<br />
「その思い出を持つ事は許されぬのだ。<br />
　持てば　現世でのお主に障りが出てしまう。そうなれば、２度とあの娘とも<br />
　出会えぬぞ。　もう２度とな。」<br />
<br />
アルシンハは持っていた杖をホルスの額にかざし、小さな声で呪文を唱えた。<br />
その呪文とともに杖は仄かに光を発し、ホルスの顔を照らす。<br />
<br />
「…わ　忘れたく　ない…。　き　キズナ…の　事…」<br />
<br />
そのままホルスは意識を失い、闇の中にその身が飲み込まれていく。<br />
闇の中にはアルシンハ１人が残されていた。<br />
<br />
「やれやれ　全く　なかなかに手のかかる連中だ。」<br />
<br />
杖を持ち直し、ヒゲを一撫ですると老人はゆっくりと歩いて…そのまま<br />
闇の中へと姿を消した。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「…　ま　どうなるかは　２人次第じゃろうて・・・。」<br />
<br />
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊<br />
<br />
<br />
♪生まれた　生まれた　何が生まれた<br />
　星がひとつ　暗い宇宙に　生まれた<br />
　星には　夜があり　そして　朝が訪れた<br />
<br />
　何にもない　大地に　ただ風が　吹いてた<br />
　吹いてた　吹いてた……<br />
　<br />
<br />
丸一昼夜、泣いていた赤子を抱いて様子を見ていた男は、居間のクッションの<br />
上でぐんにゃりしながら小さな声で子守唄を歌っていた。<br />
腕の中には、ようやく泣き止んで眠っている赤子がいる。<br />
<br />
「・・・・・・や〜っと　落ち着いてくれたか。」<br />
<br />
大きな溜め息をつき、憔悴しきった顔をして自分の腕の中で眠る赤子を<br />
優しい瞳で見つめながら、静かにその頭を撫でる。<br />
<br />
「心配かけさせやがって、こういう手のかかるトコはニオにそっくりだ。<br />
　・・・カレンの奴は全然手がかかんなかったんだけどなぁ…。」<br />
<br />
男は大アクビをして赤子を抱いたままクッションの上にのびてしまい、<br />
そして　そのまま赤子と同じように眠りについた。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
■6年後■<br />
<br />
６年の月日が経った。<br />
赤子…シオンは大きな病気をする事もなく、父母の元で健やかに育っていた。<br />
子供らしく、やんちゃで悪戯好きで…<br />
<br />
けれども他の子供とは違う面も持っていた。<br />
<br />
外で遊ぶ事も好きな子供だったけれど、それよりも本を読む事に時間を費やして<br />
気がつくと屋敷の書庫に籠って何日も出て来ない事。<br />
<br />
<br />
カルマートから出た事がないのに、カルマート以外の土地の事を知っている事。<br />
<br />
<br />
石炭のクレヨンで紙に描くのは、見た事のない怪物、見た事のない土地の風景。<br />
カルマートでは見た事のない衣服を着た人間の絵。<br />
それを見る度に両親は不思議な顔をした。<br />
この子は何処でこんな物を見たというのか？　<br />
<br />
でもそれは本で見た物なのだろう。<br />
きっとこの子は想像力が強いのだ　そう両親は思っていた。<br />
<br />
<br />
ある日、家を出ていた娘が帰ってきた。<br />
<br />
「カレン・ヌゥト・クサナギ」<br />
<br />
シオンの姉、剣士として長く外の国へと冒険に出ていた娘。<br />
シオンの絵を見て一番驚いたのは彼女だった。<br />
<br />
「！　な　なんでシオンが、あの島のモンスターを知っているの？」<br />
<br />
カレンは不思議に思いながらも、弟シオンの話を丁寧に聞き弟の問いにも<br />
丁寧に答える。<br />
<br />
「これは…偽妖精ね。　シオン　あんたこれと闘ったの？<br />
　攻撃を避けまくる嫌な奴だったでしょう？」<br />
<br />
シオンもまた姉がこの島の事を知っていると聞いて、姉に様々な質問を<br />
投げかけ、姉の質問に嬉しそうに答えた。<br />
<br />
「島は　とてもヘンな所だったよ。空が紅くて…火は蒼かった。<br />
　それでね。日にちが経つと、どんどん狭くなったの。<br />
<br />
　僕は剣と格闘武器で闘って…サムライっていう力を使えるようになった。<br />
　風と地の力も借りたし…<br />
　武器を作るのと、物と物をくっつける技も使ったかな。」<br />
<br />
完全に一致するモンスターと島の法則、そして技能。<br />
カレンはシオンが島に来ていた事は事実だと確信した。不可思議な法則の<br />
ある島だった。招かれていた者達も不可思議な所から来た者達ばかりだった。<br />
言葉では説明出来ないけれど、シオンが体験したと言っている事も<br />
"事実ではない"とは決して言えない。<br />
<br />
「父さんと母さんにとっては「夢物語」としか思えないかもしれないけど、<br />
　多分…シオンの言ってる事　ホントの事だと思うわ。<br />
　あんまり軽くあしらわないでやってね。」<br />
<br />
<br />
<br />
シオンが描く絵の中で、一番たくさん描かれていたのは眼鏡をかけた少女の絵。<br />
見た事のない異国の服を来て、獣を従える少女・・・。<br />
<br />
「・・・これは誰？」<br />
<br />
カレンは不思議そうな顔をして尋ねる。<br />
その質問に、シオンは嬉しそうに笑って答えた。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「この人はキズナ。　<br />
<br />
　僕の一番大切な人。　僕だけの人。」<br />
<br />
<br />
<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>ホルス</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>horus512.blog.shinobi.jp://entry/31</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://horus512.blog.shinobi.jp/%E5%B3%B6%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2/%E6%B6%88%E3%81%88%E3%82%8B%E7%B4%85%E3%81%84%E5%B3%B6%E3%83%BB%E5%A4%A2%E3%81%AE%E7%B5%82%E3%82%8F%E3%82%8A" />
    <published>2007-09-12T04:06:45+09:00</published> 
    <updated>2007-09-12T04:06:45+09:00</updated> 
    <category term="島の記録" label="島の記録" />
    <title>消える紅い島・夢の終わり</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
人との最後の闘いは勝つ事が出来なかった。<br />
あまりにも強い相手。<br />
なす術もなくマナを奪われ、僕たちは倒れる。<br />
<br />
それでも残ったマナの力で立ち上がり、本当に最後となる闘いが始まった。<br />
<br />
対峙するのは炎に属する妖異。<br />
妖異の繰り出す紅の炎に照らされながら僕たちは闘う。<br />
<br />
リョウコの華麗な弓技を繰り出す勇姿、キズナを慕う獣達の跳ぶ姿・・・<br />
そして、昔の時のように闘いに真っ直ぐな瞳をして立ち向かうキズナの姿。<br />
その姿を忘れないように心に焼き付けよう。　夢の一時でも僕にとっては<br />
大切な20日間。現実と同じぐらい大切な時間だった。<br />
決して　忘れない。<br />
<br />
<br />
「二人とも今日でお別れね。今まで楽しかったわ。」<br />
<br />
闘いの後、リョウコがそう言って僕たちに手を差し出してくれた。<br />
僕もキズナもリョウコの手の上に手を重ねる。<br />
<br />
「忘れません。アナタの強さとその優しさ。<br />
　そして、また何処かで出会えたら…その時はまた今のように共に。」<br />
<br />
「どうか、お元気で。また、その日が来たら…会いましょう！」<br />
<br />
その言葉を聞いてリョウコさんは静かに微笑んで…片手を上げながらゆっくり<br />
と何処かへ歩いて行った。<br />
<br />
<br />
残された僕たちは紅い空を見上げる。<br />
<br />
「ホルス…　もし、これでこの世界から私達が消えて…　<br />
　この世界が見る夢が覚めたとしても…　わたし忘れないよ。<br />
<br />
　ホルスの事、ホルスが私を愛してくれた事、私がホルスを愛した事<br />
　ホルスと一つになった夜、痛みも喜びも、その時の風の匂いも、<br />
　空の星座の形も<br />
<br />
　もし、これが永遠…の、おわか、れ…になっても、忘れない…」<br />
<br />
キズナの声は震えていた。<br />
必死に何かを堪えているかのように。<br />
<br />
「それに、私は強くなった。ホルスとリョウコさんに色んな物を貰って、<br />
　強くなったよ。<br />
　だから、今日が最後でも泣かない。もしその時がきたら笑ってこう言うよ<br />
<br />
　「またね！」って…」<br />
<br />
そう言って笑顔を向けてキズナは僕を見る。笑いながらもその両の瞳からは<br />
涙が溢れていた。僕はそっとキズナを抱きしめる。<br />
<br />
「絶対に忘れない。この20日間の事もキズナの事も。忘れるものか。<br />
　そして、キズナに知っていて欲しい。僕の真実の名前。<br />
<br />
　僕の名前は…"シオン・ホルス・クサナギ"　これが今の僕の真実の名だ。」<br />
<br />
昨日まで思い出せなかった僕の今の本当の名前。<br />
この島では誰も知らない僕の真名。キズナにだけは知って欲しかった。<br />
<br />
「交差する事のない世界で僕たちは生きて行かなければならない…<br />
　現実の僕はまだ何の力も持たない赤子だけど、大人になったら…<br />
<br />
　必ずキズナを捜す。貴女と会える方法をどんな事をしてでも探し出す。<br />
　それが理を犯す行為だとしても。<br />
<br />
　もう一度　キズナと出会う為に。」<br />
<br />
そう言ってキズナの涙を指ですくった後、口づけをする。<br />
<br />
「だから　悲しい顔をして泣かないで。<br />
　だから…忘れないで　僕の事。　そして僕の名を呼んで。<br />
　その声を頼りに僕はキズナを捜すから。会いに行くから。<br />
<br />
<br />
　・・・２人だけの約束。」<br />
<br />
泣きそうになる気持ちを抑えて、僕は右手の小指をキズナに差し出した。<br />
キズナも涙を手で拭って僕の顔を真剣なまなざしで見つめる。<br />
<br />
<a href="//horus512.blog.shinobi.jp/File/fi2_d20a01.jpg" target="_blank"><img src="//horus512.blog.shinobi.jp/Img/1189537527/" border="0" alt="20日目の２人" /></a><br />
<br />
<br />
何処からか声が聞こえた。<br />
この島にいる誰もが皆　この声を聞いたに違いない。<br />
<br />
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br />
　　これは 誰 の夢？<br />
<br />
<br />
　　長い 長い 夢の終わり。<br />
<br />
<br />
<br />
　　もうすぐ 朝 が来る。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
　　さようなら。<br />
<br />
<br />
　　いつかまた訪れる 夜 まで・・・<br />
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<br />
<br />
何もかもが消えて行く。<br />
島に居た人達も、この島も。<br />
<br />
何もかもが白い光に飲み込まれて、目の前から消えた。<br />
<br />
<br />
<br />
泣きながら笑って僕を見ていたキズナも・・・。<br />
<br />
最後にキズナの唇が動いた。　<br />
キズナは僕に何かを言っていたのに、<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
・・・僕はそれを聞く事が出来なかった。<br />
<br />
<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>ホルス</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>horus512.blog.shinobi.jp://entry/28</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://horus512.blog.shinobi.jp/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E9%9B%91%E8%A8%98/%E3%81%8A%E7%96%B2%E3%82%8C%E3%81%95%E3%81%BE%E3%80%82" />
    <published>2007-09-04T23:45:00+09:00</published> 
    <updated>2007-09-04T23:45:00+09:00</updated> 
    <category term="プレイヤー雑記" label="プレイヤー雑記" />
    <title>お疲れさま。</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[本編の方が終焉を迎えましたね。<br />
参加していた皆様、お疲れ様でした。<br />
<br />
気軽に参加したつもりが、いつの間にか熱くなってしまい偽島よりもキャラに<br />
入れ込んでしまう事になってしまいました。<br />
ここまでホルスさんを引っぱって下さったのは、キズナさんです。<br />
毎回によによとする萌え萌えメッセ。あまりに悲しい裏話にホルス自身も、<br />
背後のワタクシも胸きゅんでした。<br />
側にいる事で彼女の心が幸せになれるなら、彼女の側にいたいと　本気で思い<br />
ました（痛い奴だ…）<br />
<br />
まだ日記も全部ココにあげていないので、間にこういうコメント挟むのはナニ<br />
かと思ったのですが（笑）<br />
<br />
本編の日記は今日中に全て上げ、その後に最終日締めの日記と後日談を２つ<br />
公開する予定です。<br />
あまり結果を追っていた方はおられないとは思いますが、ここまで盛り上がった<br />
己の萌え萌えハートを記録する為にこの場で色々補完する事にしました。<br />
１人でも気にかけて読んでいて下さった方がいたと伺ったので・・・<br />
頑張ってみます（笑）<br />
<br />
絶対　後で「この時の自分に小１時間説教したい！」と思うだろうけど・・・。<br />
<br />
<br />
ホルスの気持ちを受け止めて　毎回ステキな萌え攻撃を下さったキズナさん<br />
背後の水無月さんに　両手一杯の感謝。<br />
バカップルの暴走を横目に、受け流して見守ってくれていたリョウコさん<br />
背後のプチさんにも大感謝です。<br />
<br />
本当にありがとうございました。<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>ホルス</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>horus512.blog.shinobi.jp://entry/30</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://horus512.blog.shinobi.jp/%E5%B3%B6%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2/%E8%B5%A4%E3%81%84%E6%9C%88%E3%81%AE%E5%A4%A2" />
    <published>2007-09-04T17:31:32+09:00</published> 
    <updated>2007-09-04T17:31:32+09:00</updated> 
    <category term="島の記録" label="島の記録" />
    <title>赤い月の夢</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
少しずつ少しずつ崩壊する島。<br />
<br />
島に捕われた者達を逃げられぬようにするかのごとく、海岸線だった所は<br />
高く高く切り立った崖へと変化した。崖は少しずつ島を狭めて行く…。<br />
その高さと、足がかりのない平坦な岩壁はまるで囚人を逃がさぬ檻のようだ。<br />
砂地と疎らな草地、高い崖、小さな水場・・・。<br />
今　この島にあるのはそれだけ。<br />
<br />
崖に囲われた小さな空は、血のように紅い。<br />
この島の空は紅く、炎は蒼い。<br />
夜だけは蒼い帳で空は青紫へと変じる。それでも何処か紅い色を残して。<br />
<br />
<br />
始めの頃、青白い光を大地へと投げかけていた月も、見上げると紅い月に<br />
変わっていた。　崩壊への前触れ？　それとも紅い夢の世界本来の色へと<br />
戻ったのか・・・。<br />
<br />
<br />
皆が知っている。<br />
この島が明日で消えてしまう事。　勝っても負けても明日で全てが終わる。<br />
ここにいる自分が消えてなくなってしまう事。<br />
<br />
たった20日間。<br />
それだけの時間で得た物、大切な人、大切な物、大切な絆・・・。<br />
それが明日で全て無くなってしまうのだ。　喪失する恐怖が心を蝕む。<br />
<br />
<br />
<br />
気がつくとキズナもリョウコもいなくなっていた。<br />
焚き火の側に１人残されて、僕は不安にかられた。慌てて立ち上がり２人を<br />
探す。蟲の声、風のざわめきの中から微かなキズナの声を拾い、辿る。<br />
崖の向こうにある海の潮の香に紛れている、微かなキズナの匂いを辿る。<br />
<br />
焚き火から少し離れた樹の下で、キズナとリョウコは座って話していた。<br />
リョウコが僕に気付き、立ち上がり僕の方へと歩いてきて・・・<br />
軽く僕の胸を叩く。<br />
<br />
「後はアナタの領分ね。」<br />
<br />
クスと小さく笑ってリョウコは焚き火の方へと去って行った。<br />
<br />
キズナは樹の下に座って泣いていたのか、随分と泣きはらした顔で僕を見る。<br />
不安なのは僕も同じ。　なぐさめようとそっとキズナに口づけた。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
そのまま２人で互いを求める。<br />
感じたい。今こうして近くにいる事。<br />
こうして２人が１つになった事。誰よりもお互いを欲して想っている事。<br />
<br />
忘れたくない。忘れないで欲しい。<br />
だから僕もキズナも互いの身体を食むように、激しく求めて貪った。<br />
僕は自分がキズナを忘れないように、キズナが僕を決して忘れないように<br />
キズナの身体に印を刻む。<br />
キズナも同じように僕の身体に印を刻む。　僕がキズナだけの物であると<br />
いう印。<br />
<br />
<br />
何度も何度も自分の中に打ち寄せる波に身を任せて、２人身体を重ねた。<br />
最後の宴。もう２度とこうする事は叶わぬと知っているから・・・。<br />
<br />
何度も何度も・・・。<br />
<br />
<br />
<br />
紅い月だけが僕たちを見ていた。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
忘れないで。キズナ。<br />
貴女を大切に想う者がいた事。<br />
貴女を愛している者がいる事。<br />
<br />
夢の中の出来事だと、悲しまないで。<br />
<br />
<br />
忘れないでいて。僕の事。僕の名前を。<br />
<br />
<br />
<br />
そして　優しいその声で僕の名を呼んで。<br />
僕はその声を頼りに　いつか必ず貴女を捜して側に行くから。<br />
<br />
過去も未来も、星座も越えて<br />
貴女の元へと行こう。<br />
<br />
<br />
もう一度　貴女を抱きしめる為に。<br />
もう一度　貴女のその笑顔を見る為に・・・。<br />
<br />
<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>ホルス</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>horus512.blog.shinobi.jp://entry/29</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://horus512.blog.shinobi.jp/%E5%B3%B6%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2/%E6%98%9F%E7%A9%BA%E3%81%AE%E4%B8%8B%E3%81%A7" />
    <published>2007-09-03T17:09:06+09:00</published> 
    <updated>2007-09-03T17:09:06+09:00</updated> 
    <category term="島の記録" label="島の記録" />
    <title>星空の下で</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
僕たちは何とか生き延びていた。<br />
久しぶりに闘った人達とは勝敗がつかず、引き分けとなって互いが<br />
マナを失う事もなく・・・。<br />
今日はまた違う人達と闘い、ボロボロになりながらも僕たちが勝って<br />
相手からマナを奪った。<br />
今　僕たちのいるエリアにはたくさんの人がいるけれど、3人で組んで<br />
いる人達はあまりいなかったらしい。明日は誰かと闘う事もなくて済む<br />
と、キズナが言った。<br />
<br />
<br />
島の怪物の強さも最初の頃より強くなって、闘う度に傷だらけになる。<br />
それでも…何とか今日も勝ち進んで僕たちはここにいる。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
夜の帳が降りて、島が蒼い闇に包まれる時間。<br />
<br />
キズナは僕の望みを受け入れてくれた。<br />
竜だった頃から、僕がずっと心の何処かで望んでいた事。<br />
<br />
彼女を僕だけの物にする事。<br />
<br />
<br />
互いを求め、互いがその身を貪る。<br />
本能が導くままに、己の感情が求めるままに・・・。<br />
何もかもが溶けて１つになってしまうかのような感覚。身体も頭の芯<br />
も熱くなって、与えられる快楽を２人でただ求めた。<br />
<br />
この時間が永遠に続けばいい。そんな事を思いながら。<br />
<br />
<br />
<a href="//horus512.blog.shinobi.jp/File/fi2_018r.jpg" target="_blank"><img src="//horus512.blog.shinobi.jp/Img/1188804401/" border="0" alt="18日目の２人" /></a><br />
<br />
<br />
月が傾きかけ、狂宴の一時は終わり・・・。<br />
キズナはぐったりして僕の腕の中で眠っている。<br />
<br />
<br />
「わたし、生まれてから初めてなの。<br />
　誰かに必要とされたの…。」<br />
<br />
２日前、キズナは僕にそう言って泣いた。<br />
そして僕の事が好きだと。そう言ってくれた。<br />
ずっと一緒にいたいと。<br />
<br />
本当の僕たちが在るべき世界は、多分本来交わる事のない遠い世界<br />
なんだろう。たった20日間、この僅かな時間が僕たちに与えられた<br />
共にいる事の出来る時間。<br />
<br />
<br />
常に側にいる事は出来なくても、傷ついたキズナを支える為に何か<br />
僕に出来る事はないのだろうか？<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
テラとペレが言っていた「神」という存在が本当にあるのなら・・・<br />
僕は願いたい。<br />
<br />
<br />
「どうか…キズナを…<br />
　キズナの心を救って」<br />
<br />
<br />
ただそれだけを。<br />
<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>ホルス</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>horus512.blog.shinobi.jp://entry/27</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://horus512.blog.shinobi.jp/%E5%B3%B6%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2/%E5%83%95%E3%81%AE%E5%9C%A8%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E5%A0%B4%E6%89%80" />
    <published>2007-09-03T13:30:34+09:00</published> 
    <updated>2007-09-03T13:30:34+09:00</updated> 
    <category term="島の記録" label="島の記録" />
    <title>僕の在るべき場所</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
良い匂いがする。<br />
料理の匂いだろうか？　匂いが気になって目を開ける。<br />
<br />
僕は大きな背中に背負われていた。<br />
濃い茶色の髪、耳には金色の珥堕。随分と大きな男の人が僕を背負って<br />
鍋の前で何やら作業をしている。<br />
<br />
「シュラ、じゃあ　後の事はお願いしていいわよね？」<br />
<br />
後ろから女の人の声がする。<br />
いつも僕が聞いていた歌と同じ声・・・。<br />
<br />
男の人は鍋から離れて、声のする方へと移動した。<br />
居間…だろうか？　そこには冒険装備を纏った黒い髪、紅い瞳の女の人<br />
が立ってこちらを見ていた。<br />
大きくて強い瞳の・・・。<br />
<br />
「おい！　ニオ！　まさかお前全部オレに押し付けて・・・<br />
　探索に出るってんじゃないだろうな？」<br />
<br />
男の人は少し情けない声を出して女の人に話しかけている。<br />
<br />
「探索に出たら１日どころか何日もかかるだろ！<br />
　その間のシオンのミルクとかど〜すんだよ！　オレの乳からは<br />
　そんなモンでやしねぇんだぞ！」<br />
<br />
……この会話だけでも２人の力関係というのがよく分かる。<br />
仲はとてもいいみたいだけど、女の人の方が強いみたい。<br />
<br />
「ミルクならうちにいるウヤギから分けてもらえばいいでしょ。<br />
　あ　そういえば森にいるアシュケナードも今子育て中だし、話せば<br />
　少しは分けてもらえるんじゃないかしら？」<br />
<br />
「お気楽に言うなよ！　まだコイツ首も座ってねぇのに、母親の<br />
　お前が側にいなくてどうする！」<br />
<br />
女の人は出かける気満々の様子で、男の人の言葉にも動じずニコニコと<br />
笑っている。<br />
<br />
「…身重の私をほったらかして、「島」に通っていたくせに・・・<br />
　そういう事を言える立場？」<br />
<br />
女の人の言葉に男の人の身体は硬直し、言葉を失ってしまった。<br />
同時に後ろで鍋が噴いた音がして、男は慌てて鍋の前へと戻る。<br />
<br />
「じゃ　パンツを剥きに行ってきます。<br />
　後の事はよろしくね〜」<br />
<br />
女の人はそのままその場を立ち去り、家の中は僕と男の人だけに<br />
なってしまった。<br />
噴いた鍋を前に慌てて火の加減を見、時折背中の僕の様子を伺いながら<br />
男の人は料理をつづけている。<br />
<br />
「・・・全く　どうしようもねぇ奴。<br />
　お前だけは　アイツに似てくれるなよ。男の子は母親に似るとか<br />
　言うが…出来りゃ似て欲しくねぇやな。」<br />
<br />
優しげなまなざしで僕を見て男の人はそう呟いた。<br />
<br />
「お前達の子供だ。どちらにも似ているだろう。ニオからも様々な<br />
　要素を継いでおるから、似て欲しくないと言うても・・・のぅ。」<br />
<br />
しゃがれたような声が男の人の中から聞こえる。<br />
この声は…「テラ」だ。僕に「ホルス」という名を与えてくれたテラ。<br />
…そうか、テラはこの男の人と共にいる何かなんだ。<br />
<br />
<br />
ここが僕の在るべき世界。<br />
新たな生を授けられ、生きる世界。<br />
<br />
<br />
<br />
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋<br />
<br />
<br />
キズナを抱いてウトウトとしている間に見た物。<br />
<br />
今の僕にとってはあちらの方が夢なんじゃないかって気がする。<br />
あと少しでこの世界が消えてしまうと分かっているのに…<br />
<br />
<br />
キズナはすやすやと安心しきって眠っている。<br />
周りに人が増え、殺伐とした空気が流れていても僕の側にいる時は<br />
優しい顔で安らかな顔で・・・。<br />
頼られ、必要とされる事がこんなに嬉しい事だとは思わなかった。<br />
いいや　僕が竜だった時も彼女はそうしてくれていた。<br />
お互いにとってなくてはならぬ相手だった。お互いが一緒にいたから<br />
こそ強くなれた。安らぐ事が出来た。<br />
<br />
<br />
何よりも大切な相手。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
もう　この世界だけでしか共にいる事は出来ないけれど・・・。<br />
<br />
<br />
<br />
島のなくなるその日まで、精一杯の事をしよう。<br />
<br />
最後の最後まで…<br />
僕は貴女と一緒にいたい。<br />
<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>ホルス</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>horus512.blog.shinobi.jp://entry/26</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://horus512.blog.shinobi.jp/%E5%B3%B6%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2/what-s%20going%20on" />
    <published>2007-08-30T18:09:14+09:00</published> 
    <updated>2007-08-30T18:09:14+09:00</updated> 
    <category term="島の記録" label="島の記録" />
    <title>What&#039;s Going On</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
キズナが望むままに僕はキズナの身体に口づけた。<br />
２人　月明かりの下で身体を重ねて、互いの体温を確かめあった。<br />
<br />
ふと　キズナの瞳の色が変わり、懐かしい眼差しになる。<br />
いつも僕を見守ってくれていた、僕だけの　僕だけのヒト。<br />
<br />
「…あはは、良い男になったじゃないか、ぱいろん…。」<br />
<br />
ゆんまおだ。魂の中にある僅かな欠片が、表に出てきたのだろう。<br />
これを知ったら、またアルシンハは「あり得ない」と苦笑いして<br />
しまうに違いない。<br />
<br />
「この記憶は私の片隅に残っているもの、これが本当に「私自身」<br />
　のものか、そして私自身「私が誰なのか」はわからないけど…<br />
　でも、あんたのことはわかる。はっきりとわかるよ…<br />
<br />
　だからちょっとの間だけで良い、抱きしめさせて…」<br />
<br />
ゆんまおは優しく手を差し伸べて、僕を抱きしめる。<br />
昔と同じに、力強く、そして優しく激しく・・・。<br />
僕も懐かしくて同じように抱きしめる。あの時の僕はゆんまおをこうして<br />
抱きしめたくとも抱きしめられなかったから…。懐かしい気配、誰よりも<br />
大切なヒトの魂に触れて、僕は涙が止まらなかった。<br />
<br />
<br />
「この子」は、私が罪を償う輪廻の無限連鎖の中のひとつの可能性。<br />
　体と意識はこの子のもんだ、だから私はまた還らなきゃいけない。<br />
　今は無理矢理外に出てきただけだからね…」<br />
<br />
　ありがとう、ぱいろん。またこの「生」のどこかで…。<br />
　きっと…きっと逢えるよ…」<br />
<br />
そっと僕に優しくキスをして、悲しそうに微笑んでゆんまおはまた消えて<br />
しまった。魂の奥底で眠りにつく為に・・・。<br />
<br />
<br />
<br />
泣いている僕を見てキズナはビックリした顔をしていた。<br />
慌てて僕は涙を拭いてキズナを抱きしめた。<br />
<br />
<br />
キズナとして転生した先での事をキズナは僕に話してくれた。<br />
誰からも必要とされなかった。親も周りの者も誰１人としてキズナに優しい<br />
言葉をかけなかった。やっと出来たと思った友達にも裏切られて・・・<br />
<br />
キズナの心はたくさん傷ついていた。<br />
ただキズナは「誰かと共にいたい」だけなのに。<br />
「誰かに必要とされたい」だけなのに。<br />
理を犯した罪を償う為にヒトにとって一番大切で、心の拠り所となる<br />
モノを奪われたキズナ。<br />
<br />
一度目の転生で、こんなにも心を黒いモノに支配されかけている。<br />
これが償いなのか？<br />
闇に墜ちて悪鬼となる事が償いだというのか？<br />
<br />
<br />
誰がそんな事を決める事が出来る？<br />
キズナは自分の快楽の為に墜ちた訳でもなんでもない。<br />
「愛するが故」に心が壊れたのだとアルシンハは言っていた。<br />
<br />
原因は僕。<br />
<br />
ゆんまお１人の罪なんかじゃない。　なのに・・・。<br />
<br />
<br />
泣き疲れて僕の腕の中でキズナが眠っている。<br />
その頭を撫でながら、僕は考えていた。<br />
<br />
・・・誰がヒトの罪を裁くのか　という事を。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
島は増々狭くなり、残った僅かな大地にヒトが集まっている。<br />
前と違い、ヒトと闘う事を避ける事はもう出来ない。<br />
<br />
残された時間は少ない。<br />
<br />
僕がキズナの側にいる事の出来る時間も…。<br />
<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>ホルス</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>horus512.blog.shinobi.jp://entry/25</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://horus512.blog.shinobi.jp/%E8%90%BD%E6%9B%B8%E3%81%8D/15%E6%97%A5%E7%9B%AE%E3%81%AE%EF%BC%92%E4%BA%BA" />
    <published>2007-08-28T18:22:00+09:00</published> 
    <updated>2007-08-28T18:22:00+09:00</updated> 
    <category term="落書き" label="落書き" />
    <title>15日目の２人</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
バタバタしていてアップしそびれていた落書きをペタリ。<br />
<br />
<a href="//horus512.blog.shinobi.jp/File/fi2_r15.jpg" target="_blank"><img src="//horus512.blog.shinobi.jp/Img/1188292476/" border="0" alt="初めてのチュ〜" /></a><br />
<br />
15日目にメッセのやりとりであった１シーン。<br />
キズナさんったらもう…積極的なんだから！　と更新結果を見てにまにまと<br />
しておりました。<br />
<br />
<br />
が！<br />
キズナさんはこの後…<br />
すんません。若い娘の行動力舐めてました（嘘）<br />
<br />
先生！　あの日記は本当に大丈夫なんでしょうか？<br />
ちょっとワタクシ読んで（以下自主規制）]]> 
    </content>
    <author>
            <name>ホルス</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>horus512.blog.shinobi.jp://entry/24</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://horus512.blog.shinobi.jp/%E5%B3%B6%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2/%E3%82%AD%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%81%AE%E6%9C%9B%E3%82%80%E4%BA%8B" />
    <published>2007-08-28T18:13:17+09:00</published> 
    <updated>2007-08-28T18:13:17+09:00</updated> 
    <category term="島の記録" label="島の記録" />
    <title>キズナの望む事</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
月明かりの下で、キズナが纏っていた衣服を脱いだ。<br />
白い肌に残る傷跡。<br />
その身体をキズナは「汚れている」と悲しそうな顔をして言った。<br />
<br />
汚れてなんかいないのに。<br />
とても綺麗な身体なのに。<br />
どうしてキズナはそんなことを言うのだろう？<br />
<br />
「どす黒く汚れた私は、すなわち魔物と同じで、<br />
　いつ狂ってしまうか分からない」<br />
<br />
「だから、ホルスの綺麗な心で私を救って…、<br />
　私のこの体をどうか…ホルスの唇で浄めて欲しいの…」<br />
<br />
キズナが僕を見てそう言った。<br />
<br />
<br />
傷ついた魂、傷ついたキズナ。<br />
罪を償う為に与えられた罰の重さに、叶わなかった己の願いに。<br />
<br />
こうして僕が手を差し伸べて、共にいる事も理に反しているのかも知れ<br />
ない。でも　こうして巡り会えたのなら・・・。<br />
一時だけでも　と　何かが救いの手を差し伸べてくれたんじゃないか。<br />
「神」というモノはいるとは思わない、けれど・・・。<br />
<br />
<br />
キズナが望む通りに、キズナの身体に口づける。<br />
唇、首筋、腕、胸、腹、脚・・・。<br />
キズナの身体は熱くて、柔らかい。少しでも力を入れれば壊れてしまい<br />
そうな程。こうしていると僕の頭も身体も熱くなって、クラクラする。<br />
<br />
不思議な感覚。<br />
竜だった時にも、少し感じた事のあるむずむずするようで…切ない感覚。<br />
その感覚が何だか分からないけれど、キズナを見ているとその感覚が<br />
増してゆくような気がした。<br />
<br />
<br />
<br />
キズナの身体に口づける度に、キズナの口から漏れる熱い吐息を聞いて<br />
自分の中にあった何かが呼び覚まされる。<br />
そして、それをどうすればいいのか自分でも分からなくなる。<br />
<br />
<br />
月明かりの下で、２人抱き合って　そうして眠る。<br />
それでキズナの心が癒されるなら、今だけでも・・・。<br />
<br />
<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>ホルス</name>
        </author>
  </entry>
</feed>