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誰かの見る夢の話

何処の島にいる"ホルス"という名の青年の夢の記憶。
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  • 07/04/06:12

仲間達

からだのちからがすこしずつもどったようなかんじ。
あしにもうでにもちからがはいるようになった。

ここで であった "あのひと" があるきはじめる。

すこしきょりをおいてボクはあのひとのあとをついてゆく。
ちらりちらりと、あのひとはぼくをみる。
ちょっとこわそうなかおをして。
だからちかよりたくてもちかよれない。 

あんなかおのときのあのひとは、たいていきげんがわるいから。
ひとりでいたいときだから。


いつだったろう。
あのひととたびをしていたときに、そんなことがあった。
いつもずっといっしょだったけど、あのときはいっしょにいる
ことができなかった。
ついていこうとしたら、ものすごいかおをされて・・・
こっぴどくおこられた。

「ーーーー! ついて来ちゃ駄目。ここでおとなしく待ちなさい。」

そういってぼくをおいて、たにのまちへとはいっていったっけ。




どれくらいあるいただろう。
くさのはらにあるおおきなきのところで、あのひとはすわりこんで
しまった。きのねもとにすわり、ためいきをついている。

つかれたの? さみしいの?

どうしよう。こえ かけたほうがいいのかな?
こえ? こえってなんだっけ・・・。
ああ のどからでるんだっけ。てをのどにあてて、のどにちからを
いれていきをはく。

「あ・・・ あ、 あ〜 こ…え でる。」

はじめてだすこえ。なんだかへんなかんじ。
あたまでおもうことをこうしてくちからだすのは、はじめて。
でも これであのひととはなしができる。そうおもうと、とても
うれしい。

きがつくと、あのひとがぼくをみている。

おもいきってちかづいた。
あのひとのまえにすわって、あのひとのかおをちかくでみる。

・・・やっぱりそう。

ゆめのなかのあのひとだ。
かおはすこしちがうけど、こころがおなじ。あのひととおなじ
こころのはどう。うれしくなってかおがほころんだ。

ゆめではなくて、いま めのまえにいるから。
いっしょに、そばにいることがうれしくてしかたない。



ひとがひとりちかづいてきた。
はじめてみるひと。かみのながいおんなのひと。みたことのない
へんなふくをきていて・・・てにはながいものをもっている。
あ あれみたことがある。たしか「ゆみ」とかいうぶきだ。

てきいはぜんぜんないみたいで、あのひととぼくにこえをかけて
きた。すこしかたいえがおをして。

でも なんかこのひとはこわい。
こころのなかになにかもっているようなかんじ。



なにがおこるのかな?
このばしょで。

ぼくたちさんにんがであったこのばしょで。


きのはがかぜにゆれてざわざわとおとをたてる。
へいげんには ただ かぜがふいてた。



ただ かぜが ふいてた。

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