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罪と罰
アルシンハは言った。
「彼女は罰を受けなければならない。」と。
この先流転し続ける先で、相棒も友を得る事なく孤独のうちに生き、
独りで死に行く。求めても決してそれは手に入らない。
罪が赦されるその時まで・・・。
それが世界を統べる竜を殺したゆんまおに科せられた罰。
僕にはどうする事も出来ないのだろうか?
もし、僕に何か出来るのなら・・・出来る限りの事をしたい。
彼女の心が壊れてあんな罪を犯してしまったのは僕のせいだから。
再びまみえる事はない筈だったとアルシンハは言っていたけれど、
今 こうして僕はゆんまお…キズナと出会った。
それだけ縁が深く結ばれているのなら、何か僕に出来ないか。
そう思っている。
それが理から外れている事で罪になったとしても構わない。
あの時から僕は決めているから。
あの洞窟で彼女の手を取った時から、島でキズナに出会った時に
再び決めたんだ。
僕は彼女の為に生きる。 …そう決めたのだ。
「…そうだね、世界が終わるまではずっとそばにいてね。」
今はこの言葉の通りに。
この島にいる限り 僕はキズナの側にいよう。
彼女が望むなら、どんな事でもしよう。
一緒にいられる時間は短くとも。
愛する貴女の為なら。
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